夏のいけばな|杜若をいける

2026_片岡いけばな教室7月分_1

遠江の国のゴールドマザー花使い「あつみん」です。

今年も蒸し暑い夏がやってきましたね。
皆さん、いかがお過ごしですか。
体調を崩さないよう気を付けてくださいね。

さて今回は、夏を代表する花材「杜若(かきつばた)」を生けました。
すっと伸びる葉の美しさをぜひご覧下さい。

片岡いけばな教室 杜若一種生

杜若の一種生(いっしゅいけ)は、杜若だけを用いて、その植物本来の生命力や自然の美しさを表現する生け方です。

片岡いけばな教室 杜若一種生

ほかの花材を添えないため、一枚一枚の葉の向きや重なり、花の高さや開き具合、水際の美しさまでが作品全体の印象を左右します。

片岡いけばな教室 杜若一種生

杜若は湿地に自生する植物で、清らかな水辺の風景を思わせる花です。
そのため、一種生では、風にそよぐ姿や、水面から伸び上がる自然な姿を大切にします。

片岡いけばな教室 杜若一種生

葉を無理に広げたり整えすぎたりせず、伸びやかな線を生かすことで、涼やかな夏の情景が生まれます。
また、花は咲き誇る姿だけでなく、つぼみや若葉との組み合わせによって、生命の移ろいや成長の美しさも表現できます。

片岡いけばな教室 杜若一種生 株分け

「株分け」
一種生は、花材が一種類だからこそ、ごまかしの利かない生け方でもあります。
その分、杜若という植物をよく観察し、一本一本の個性を見極める力が養われます。

片岡いけばな教室 杜若一種生 株分け

自然の姿を尊び、余分なものを加えず、本来の美しさを引き出すことは、いけばなの基本精神そのものといえるでしょう。

片岡いけばな教室 杜若一種生 上段流し 後ろあしらいの変化

「上段流し 後ろあしらいの変化」
杜若は古くから和歌や絵画にも親しまれ、日本人の季節感を象徴する花として愛され続けています。

片岡いけばな教室 杜若一種生 上段流し 後ろあしらいの変化

いけばなにおいても、その凛とした姿は、見る人の心に静けさと涼感を届け、夏ならではの風情を深く感じさせてくれます。