遠江の国のゴールドマザー花使い「あつみん」です。
皆さん、いかがお過ごしですか。
日中の蒸し暑さにはまだまだ閉口してしまいますが、夕方に虫の音を聴くと秋の気配が感じられますね。

さて今回は、晩夏のいけばなで「自由花」、「生花新風体」をいけました。
夏から秋へ季節が移り行く中で、いけばなの趣も少しずつ表情を変えていきます。
その変化を愉しんでいただけましたら幸いです。
1.晩夏のいけばな 自由花①

紫のリンドウと鮮やかなピンクのケイトウを主役にした、色彩の美しさを楽しむ「自由花」です。
青みを含んだ紫と、赤みのあるピンクという異なる色相を組み合わせることで、互いの色がより鮮明に引き立ち、華やかで印象的な景色が生まれます。

花材を配置する際には、二色を均等に並べるのではなく、余白を活かしながらそれぞれの色が響き合うように意識します。

紫の落ち着きの中にピンクの明るさが差し込むことで、静と動、涼と温が同時に感じられるのも、この取り合わせの魅力です。
季節感を大切にしながら、色そのものが語りかけてくるような、自由で豊かな表現ができます。
2.晩夏のいけばな 自由花②

エニシダとオレンジのガーベラを用いた、明るく伸びやかな印象の「自由花」です。
エニシダの細くしなやかな枝と鮮やかな緑は、軽やかな線を描きながら、作品に自然な動きと奥行きを与えています。

枝を一方向に流すだけでなく、長短や向きを変えて配置することで、自然の中で枝葉が伸びていくようなリズムを表現しました。
ガーベラはすべてを同じ高さにそろえず、それぞれの花が異なる方向を向くようにすることで、一輪一輪の表情を引き立てています。
エニシダの軽やかな線を背景として、オレンジの鮮やかさが際立つ、自由で開放的な作品に仕上げています。
3.晩夏のいけばな 生花新風体①

ススキ、リンドウ、アマランサスを取り合わせた「生花新風体」です。
花材の個性を対比させることで、新風体らしい現代的な空間性を意識しています。
余白を大切にし、秋の風が通り抜けるような軽やかさと、静かな趣を表現した作品です。
2.晩夏のいけばな 生花新風体②

エニシダ、ププレ、ススキの穂を取り合わせた「生花新風体」です。
エニシダの細くしなやかな枝を伸びやかに立ち上げ、作品の骨格となる軽快な線を表現しました。
さらにススキの穂を配することで、秋風に揺れる穂の動きと季節感を取り入れました。

愉しんでいただけましたでしょうか。
ススキをいけるとぐっと秋が近づいた印象になりますね。
それではまた!
花笑 HANAWARAI 
