初夏のいけばな|生花一種生、二種生、三種生

2026_藤田いけばな教室5月分2

遠江の国のゴールドマザー花使い「福桜」です。

ご近所の玄関先でレースのような真っ白なお花が咲いていました。
オルレアでしょうか。
清々しく可愛らしいですね。

さて今回は、池坊 藤田いけばな教室の生徒さんが2026年5月のお稽古でいけた生花一種生、二種生、三種生をご紹介します。
可憐な初夏のお花達をぜひご覧下さいね。

1.初夏のいけばな 生花一種生

池坊 藤田いけばな教室 一種生

生花 一種生 

トルコキキョウの一種生は、花姿の優雅さを最大限に引き出すため、一本の線をいかに美しく立てるかが要となります。
茎の緩やかな曲線を生かし、花頭の向きで作品の表情が決まるため、わずかな角度調整が重要です。
柔らかな質感と気品ある色彩を、一枝で空間に清らかに響かせるのが魅力です。

2.初夏のいけばな 生花二種生

池坊 藤田いけばな教室 二種生

生花 二種生
≪花材≫
ソケイ、トルコキキョウ


ソケイはしなやかな枝の運びを生かし、上昇と流れの方向性を明確に示すことで、作品全体の骨格をつくります。
その線が空間を切り開くほど、トルコキキョウの柔らかな花面が引き立ち、気品ある量感が安定をもたらします。
線の緊張と花の潤いが響き合う、清澄な趣の二種生となります。

3.初夏のいけばな 生花三種生

池坊 藤田いけばな教室 三種生

生花 三種生
≪花材≫
アジサイ、ビヨウヤナギ、シャクヤク


生花三種生は、三者の質感と動きを調和させながら、それぞれの持ち味を際立たせる構成が肝になります。
アジサイは量感と湿り気を帯びた陰影を担い、塊としての安定感で座を支えます。
ビヨウヤナギは細やかな線と軽やかな拡がりで動きを添え、空間に清涼なリズムを生み出します。
三種の呼応を丁寧に調整することで、季節の息づかいが立ち上がる作品となります。

池坊 藤田いけばな教室 三種生

生花 三種生
≪花材≫
シャクヤク、オクラレルカ、白い小花

シャクヤクは主材として、ふくらみと華やぎで中心の気をつくります。
オクラレルカは鋭く伸びる線を生かし、立ち上がりの方向性と空間の緊張を担います。
その線が強いほど、シャクヤクの丸みがより豊かに映えます。

池坊 藤田いけばな教室 三種生

生花 三種生
≪花材≫
シャクヤク、バショウ、白い小花

シャクヤクは主材として堂々たる花姿を示し、バショウは大らかな葉の面と力強い立ち上がりを生かし、作品全体の骨格と方向性を決定づけます。
三材の質感と間を丁寧に調和させることで、静と動が共存する深みある三種生が立ち上がります。