「静岡県浜松市東区小池町の池坊 松野いけばな教室のお稽古の様子を知りたい」
「浜松市のいけばな教室を探している」
そんな方へ向けて記事を書いています。
桜が舞う季節、街並みがピンクに染まる景色を見ると、自然とにんまりしてしまう遠江の国の見習い花使い「はるさめ」です。
先日、松野いけばな教室のお昼のお稽古にお邪魔してきました。
今回は、私が感じた「松野いけばな教室の魅力」をお稽古の様子と共にご紹介しま~す!
1.お稽古の様子 前半

こんにちは~、ちょっと早く着いちゃった!
松野先生、今日はよろしくお願いしま~す。

いらっしゃい、はるさめちゃん。
こちらこそ、よろしくね!

松野先生の教室は、住宅街にある築90年の古民家。
駐車場は、家の前に5台あります。
玄関をあけると、二種いけの作品がお出迎え~。
洋風の白を基調としたガラスの花器に生花をいけるのも素敵ですねぇ!
時代を感じるすりガラスの細い廊下を通って、お教室用の部屋に到着。

松野いけばな教室内のコロナ対策は、バッチリ!
写真の四角いキューブが、非接触型の体温計。
これ、とっても反応が良くて、ちょっと近くに寄っただけでサクッと体温を測ってくれる優れものです。
あれ?
今日は、掲示板にテーマが書いてある?!
「今日は、入学式だからね。”新しい出発”をテーマにしてみたのよ~」
とにんまり顔の松野先生。
14時を少し過ぎたところで、生徒さんがいらっしゃいました~!
松野先生「今日は取材で、はるさめちゃんがきているのよ~」
生徒さん「キャ~っ、もっといい服を着てくればよかったわぁ!」
驚かしてスミマセ~ン!(笑)

今日の花材は、タニワタリ、ユーカリ、スカシユリ、バラ、カーネーションと盛りだくさん!
花材はどれもしっかりしていて、みんな主役にしてもいいぐらいです~。
どんな花器にいけようか~と迷う生徒さんに、
「こんな花器もあるわよ~」
と、松野先生が横に立ってアドバイスの声をかけます。

花材が豊富なので、少し大き目な作品が作れるように、水盤の花器を選択した生徒さん達。
大きなタニワタリをどう使うか、迷われています。
こんなのがいいかな~
あんなのがいいかな~
「花器に対して、横にしてもいいし、こうやって縦に使っても面白いわよ~」
松野先生が次々とアイデアを出してくださいますが、なかなかまとまらない様子。
わかります~、その気持ち。
あれもこれもよくみえて、迷っちゃうんですよねぇ~(><)

「花材をひっくり返したり、横にしたりして、よく見てごらん、花材の特徴を。
アイデアが浮かんでくるから~」
松野先生は、ついたての反対側から様々な声掛けをしながら、そっと生徒さんを見守っています。
そのうち、生徒さんの手が動き始めました~。
アイデアがまとまってきたようです!

「タニワタリ、下をテープで止める? このテープを使って~」
「バラはトゲがあるから、まずトゲを処理してからいけてね。
ケガしないように~」
生徒さんの進捗状況を確認しながら、お花をいけやすいように道具を出してくれる松野先生。
日常のことや今日のお花のことなど、様々な話題で談笑しながら、生徒さん達は楽しそうにお花をいけていきます。
そのうち、作品がだんだん形になってきました~!
2.お稽古の様子 後半

「そろそろ、そっちに見に行くに~!(ザ・遠州弁、笑)」
この言葉を合図に、笑いながら松野先生は、生徒さんの後ろに立ちます。
「ふむふむ、こうなったのね~」

「ここをこうしてみたらどう?」
「剣山を2つ使って、タニワタリを前後にして、奥行きを出したらどう?」
松野先生は、むやみに手を出さず、生徒さんの作品のよいところが更に生かす形になるように、様々なアイデアを投げかけていきます。
「先生、ユーカリがうまく使えない、、、」
「むやみに使わなくていいけど、下の葉はとってしまって、上にちらちらと見せるのはどう?」
松野先生のアドバイスをもとに、生徒さん達は少しずつ作品の形を変えていきます。

「後ろから全体を見てごらん。
足りないところやいらないところが分かるから~」
松野先生は、出来上がった作品を椅子に座った状態ではなく、一歩後ろに下がって全体を確認するよう、生徒さんに声をかけ、アドバイスをしていきます。


作品が完成しました~!
「先生のアドバイスがないと、なかなかここまで作品が出来あがらないのよねぇ~」
写真撮影した後、生徒さん達は今日の要点をノートに書いてまとめていました。
お稽古のあとは、ティータイム。
松野先生が用意してくださったお茶菓子をいただきつつ、談笑~。
「コロナの中でも、こんな楽しい時間を過ごせることが幸せねぇ」
生徒さんの言葉に、みんなで頷きます。
最後まで、笑顔で楽しいお話を沢山してくださった松野先生と生徒さん達。
春風のような軽やかな会話で、本当に気持ちの良い時間を過ごせました!
3.お稽古作品

お稽古で作成した作品です。
同じ花材を使っているのに、まったく形が違うのが自由花の面白さですねぇ!
右の作品は、花器の色が黒いところに剣山を置いたことで、スッと引き締まった印象になりました。
タニワタリの位置を少し変えたのが、左下の作品です。
また印象が変わりましたねぇ!

右の作品は、正面から見るのも綺麗なのですが、横や後ろから見ると、また違う面が見ることができる面白い作品です。
写真だと分かりにくいのですが、タニワタリの葉の模様を生かしているのでとても独創的!


こちらは、今回は取材できなかった夜の生徒さんのお稽古の様子と作品写真です。
スカシユリとユーカりを生かした作品で、昼間の生徒さんの作品とはまったく趣の違う作品ですね!
4.松野いけばな教室の印象

今回取材した松野いけばな教室の昼間のお稽古。
全体的にゆったりといけることができるな~という印象を受けました。
今回は自由花ということもあって、お稽古中は生徒さんの自主性をかなり尊重してくださっている感じがします。
松野先生に伺うと、
「自由花だから、自由にね~。
こうきたか~!って、ときどき焦っちゃうこともあるけど、それはそれ(笑)。
生徒さんの作品の良いところを生かすようにアドバイスするようにしているのよ~」
「いろんな作品が見ることができるから、新しい生徒さんが来てくれると嬉しいな」
生徒さん達からは、そんな声が上がります。
ますます賑やかな教室になりますねぇ~!

松野いけばな教室の皆さん、ご協力ありがとうございました~!