初心者さん向け|いけばなに使う花器の選び方

いけばな花器の選び方

遠江の国の見習い花使い「はるさめ」です。

お花をいけるなら、やっぱり素敵にいけたいですよね!

そこで注目するのは「花器」。

花器には様々な形や種類があって、いけばな初心者さんには何が良いのか迷いがちですよねぇ。

今回は、遠江の国のマザー花使い達(いけばな講師)に訊いた「いけばな初心者さん向け花器の選び方」をご紹介します。

1.いけばな初心者向けの花器 水盤

池坊 自由花
片岡先生
片岡先生

剣山を使っていけるようなら、いけばな初心者さんは水盤を選ぶといいわよ。

はるさめ
はるさめ

なぜですか?

片岡先生
片岡先生

花器口が広い方が、手元がいけやすいのよ。

池坊 自由花

水盤は、お皿のような平らな形をしている花器のことをいいます。

花器の個性に囚われすぎずお花をいけることができることも、水盤の良いところです。

習いはじめのうちは、手元がいけやすく自由な発想をまとめやすい水盤の花器を選ぶと、お花をいける楽しみが増えるかもしれません。

2.いけばな初心者向けの花器 日本華道社推薦花器

松野先生
松野先生

いけばな初心者さんには、日本華道社が出している推薦の花器をお勧めしています。

日本華道社は、いけばなを楽しまれている人やお花を愛でて楽しんでいる方をサポートしている団体です。

お花をいけるときに使う道具や花器、書籍など、様々なものを京都の店舗やネット店舗「池坊フラワーショップ花楽(KARAKU)」で販売しています。

「いけばなはじめてセット」として、剣山やハサミ、花器などがセットになった便利なアイテムもありますよ。

花器の種類が多くて迷ってしまう~、なんて方にはピッタリかも?!


3.私が選んだ最初の花器

池坊 生花

参考までに、私が最初に選んだ花器をご紹介します。

私は上記の写真のような「グレーのすり鉢状の花器」を選びました。

お稽古でいける生花や自由花のどちらにでも合うよう、店員さんのアドバイスを聴きながら選びました。

お蔭でどんなお花もいけられて重宝しました。

二個目の花器は、同じすり鉢状の花器で雰囲気が気に入った薄紫の美しい花器を選んでみました。

お花を生ける度に、なんだか自分の作品が少し素敵になったような気がしましたよ。

こんな風に「気に入った花器にいける」ということも気持ちの上では大事ですね(笑)

4.花器を購入できるお店

最近ではネットショップでも気軽に花器を買えますが、選択肢が多いのは悩みの種~。

お店によって異なる花器の特徴を、私の独自目線でご紹介します。

選ぶときの参考にしていただければ幸いです。

作家さん直販店

創り手が生み出す、味わい深い花器が多いのが特徴です。
色や形、質感など多種多様なものがあります。
デザインが独創的である花器ほど、その花器がもつ世界観にあったお花をいけると作品が映えます。
好みの花器を見つけられたら、生涯の宝物になること間違いありません。

ギャラリー

個展でなければ、様々な作家さんの作品を一度に見られる機会となります。
お気に入りの作家を見つけることができるかもしれませんね。
ギャラリーならではのハイセンスな花器が並ぶので、趣味が合えば素敵な花器に巡りあえることでしょう。

雑貨店

モダンなものやスタイリッシュなものなど、部屋の雰囲気に合わせて様々なジャンルを選択できます。
花器の形や色から、お花をいけるときのイメージが湧いてくる方もいらっしゃるかもしれませんね。
比較的、お手頃な価格のものを見つけられます。

家具屋

ひと部屋丸ごとディスプレイしていることが多い最近の家具屋さん。
店舗の中に雑貨店を併設していることも多く、素敵な花器があります。
花器を置いたときの部屋の全体のイメージを掴みやすいため、お花をいけたときのイメージがつきやすいのが利点です。

華道具専門店

専門店ならではの品ぞろえが期待できます。
お稽古で使うような手頃のものから、高価なものまで、ありとあらゆるものがあります。
いけやすい花器を探すなら、やはり専門店から探すのが一番かもしれません。

いかがでしたでしょうか。

お気に入りの素敵な花器を見つけて、いけばなライフを楽しんでくださいね!