きものの愛染倉(あぜくら)さんで正月花を生けました!

2022愛染倉さんで正月花をいける

遠江の国の見習い花使い「はるさめ」です。

今日は12月29日。
朝から「あつみんさん」と「にんじんさん」と「ちぇりおさん」が正月花の生け込みをします。
早速、取材してきました。

今回は、「きものの愛染倉(あぜくら)さんのショーウィンドウで正月花を生け込みする様子」をご紹介しま~す!

1.「きものの愛染倉」さんのご紹介

きものの愛染倉

静岡県浜松市中区竜禅寺町にある「きものの愛染倉(あぜくら)」、
1977年より創業されている浜松の着物屋さんです。

成人式の振袖はもちろん浴衣や着物を素敵にコーディネイトしてくれます。

着付けやレンタルもありますので、いけばな教室の皆さんもよくお世話になっています。

きものの愛染倉(あぜくら)

静岡県浜松市中区竜禅寺町794-3
電話 053-454-8867
水曜定休、駐車場有

2.正月花いけこみの様子 前半

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

本日(12/29)、愛染倉(あぜくら)さんはお正月や成人式の段取りで大忙し。

電話が頻繁に鳴り、お客様もお見えになっていました。

そんな中、朝10時から大きなカバンと花材を手にした「あつみんさん」「にんじんさん」「ちぇりおさん」と職人のYさんが集まりました。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

手際よく職人のYさんが店内に若竹を立てていきます。

これで一気にお店の雰囲気が変わりました。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

その横で「あつみんさん」と「にんじんさん」が持ってきた松を準備し始めました。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

今日の浜松は、冷たい風が吹いています。

外に出た「あつみんさん」の手振りで「にんじんさん」と「ちぇりおさん」が若竹の上に置いた松の形を整えていきます。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

お店を出たり入ったりしながら、形を決めていきます。

後ろでは職人Yさんが若竹を立てて、どんどん雰囲気ある空間を作っていきます。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

針金でがっちり固定され、格好良く松の形が決まったようです。

3.正月花いけこみの様子 中盤

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

次に「にんじんさん」が準備にとりかかったのは、繭玉を沢山つけた大きな柳。

この繭玉、一つずつ「にんじんさん」と「ちぇりおさん」と「あつみんさん」が柳につけたそうです。

繭玉の数が多い分だけ、根気のいる作業ですね、、、

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

繭玉が外れないよう丁寧に柳をほぐしながら、若竹に柳を挿していきます。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

立派な柳がうまい具合になるように、職人のYさんが枝を少し切り落としてくださいました。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

おぉ~っ!
店内の雰囲気がガラッと変わりました~!

まるで雪が降っているかのようです。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

手をいっぱい伸ばして、上の方に固まっている柳をほぐしていきます。

外を歩いてた親子連れの方が、
「きれいだね~」
と話しながら歩いて行かれました。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

繭玉、
アップにするとこんな感じです。

片側が半分に切れていて、柳に引っ掛けられるようになっています。

繭は着物を織る絹(シルク)の原材料ですね。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

柳の向きや形、量を整えてきます。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

店内全体に柳の繭玉がちらばり、とても素敵な空間になりました。

4.正月花いけこみの様子 後半

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

最後は、水引と稲穂、仏手柑(ぶっしゅかん)です。

赤い水引をくるっと丸く形を整えていきます。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

さすがですね~!

見ているうちにみるみる形が作られていきます。

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

「あつみんさん」と「ちぇりおさん」が外に出て、水引のバランスを見ていきます。

それに合わせて「にんじんさん」が形を整えていきます。

今日はまた一段と風が冷たい~!

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

後ろでは職人のYさんが掃除機をかけていました。

手際が良いですねぇ~!

きものの愛染倉さんで正月花をいける様子

稲穂を付け、佛手柑を添えて完成で~す。

新しい年も実り多い年になりますようー

という意味がこめられた稲穂は「お正月の飾り」としても古くから親しまれています。

「一家を支えてくれますように」という願いも込められているんですよ~。

そして稲穂には、もうひとつ大切な意味があるのです。

稲は実れば実るほど頭が垂れる

それを人間に置き換えると「おごらず謙虚であれ」という意味となります。

正月花には、たくさんの思いや願いが込められていけられているんですね~。

最後に、愛染倉(あぜくら)さんのおかみさんがお茶を出してくださいました。

皆で一息ついていると、
「あれ~?」
という「あつみんさん」の声、、、

田名網先生だ~ッッッ!

「綺麗に出来たわね~」
黄色いパーカーを着た田名網先生が、外に立って最終チェックをしてくださいました。

5.愛染倉(あぜくら)さんの正月花

きものの愛染倉さんの正月花

夕方、愛染倉(あぜくら)さんにもう一度伺い、写真を撮りました。

真ん中の黄色い実は「佛手柑(ぶっしゅかん)」です。

果実の先が広がっていることから末広がりの形が喜ばれ、商売繁盛を祈願してお正月に飾られます。

佛手柑は縁起物として家の庭に植えると「代々(橙)家が栄える」とも言われております。

きものの愛染倉さんの正月花 店内の様子

おかみさんによると、着物を着られた方が繭玉の柳をバックに写真を撮っていかれるとかー。

写真映えポイントですね!

記念に「繭玉」を持ち帰られるそうです。
繭玉のほっこりした感触が幸せをたくさん運んでくれそうですねぇ。

お疲れ様でした~!

はるさめ
はるさめ

愛染倉(あぜくら)さん、取材をさせていただきありがとうございました。

皆さま、
よいお年をお迎えくださいね~!