花展の舞台裏◎2022年池坊本部展「花と美」の出瓶お手伝い

2022東京花展手伝い

遠江の国のゴールド花使い「あつみん」です。
日本橋三越本店で開催している池坊本部展「花と美」の出瓶お手伝いをしてきました。
今回は、その体験談をお伝えします。

MEMO

池坊本部展は、年間を通して札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、福岡において、花展を開催しています。
本部展では、家元・次期家元の作品を観ることが出来ます。

いけばなの根源 池坊展「花と美」
日本橋三越本店 本館7階催物会場
2022年5月25日~2022年5月30日

1.思い出の東京花展

東京花展といえば、十何年か前に師匠の田名網先生と出瓶した記憶がよみがえります。

その頃は、まだ大きい花展に出瓶することに慣れておらず、右も左もわからない状態でした。
先生の後にくっついていたように思います。

田名網先生の2013年東京花展の作品

先生は、掛けの生花正風体、横掛けで藤を生けられました。

片岡先生の2013年東京花展の作品

私は、レリーフでした。

この時の東京花展の自由花コーナーは、世界中のエリアに分かれていて、私のコーナーはヨーロッパでした。
赤い板にオーガスターとシャクナゲを使い、スペインのフラメンコをイメージした作品を展示しました。

2.花展への準備

花展花材ミニアンスリウムと猫のヒ―くん

花展で使用するミニアンスリウムの鉢植えです。

本部展といえば、池坊のお花が満喫できる花展です。
経験も技術も豊富な門弟たちが、力作を出瓶します。

出瓶する方は、準備期間に時間をかけ、本番に望みます。
なかなか大変な作業だと思います。
大変な分とても勉強になり、貴重な経験になることは間違いありません。

今回出瓶する田名網社中の恭子さんも、3月からみっちりお稽古に励んでいました。

同じ花器・同じ材料で、何回も何回も何回も-。
お稽古で見かける度に、真剣な眼差しで取り組んでいたことを思い出します。

3.いよいよ本番 当日の生け込みの様子 前半

伊藤先生のホテルでの下生けの様子

展示は二日間ですが、前日に生け込みをするので、実質三日間となります。
恭子さんは生け込み前日に、先生とお手伝いだけの私は生け込み当日に、東京へ向かいました。

恭子さんと合流後、まずは腹ごしらえ!
ホテル横の小さな洋食屋さんで、蟹クリームコロッケをいただきました。

大満足~!!

あっ、まだ仕事をしてなかった、、、(笑)

伊藤先生のホテルでの下生けの様子

恭子さんの部屋で下生けです。
ビジネスホテルの狭い部屋で、なんとか生けるスペースを確保し、準備します。

地元の花展ではないときは、たいていホテルの部屋で下生けをします。
この場所を確保するのが、なかなか大変なのです。

下準備が無事に済み、会場へ生け込みに向かいます。

4.いよいよ本番 当日の生け込みの様子 後半

会場は、日本橋三越本店!
ホテルから徒歩五分。
天気にも恵まれ、荷物も少なめの為、ゆっくり歩いて向かいます。

初日の展示なので、生け込みの時間は15時からと早めです。
社員出入口から入るのですが、混雑していることもなく、スムーズに会場に入れました。

日本橋三越本店での生け込みの様子

配布されている図面で展示する場所を確かめ、花席に到着します。

生花正風体の為、敷板を置きます。
展示台に置いてみると、グラグラ動いてしまいました。
木目のある台で、敷板はツルツルしているので安定が悪く、さあ困った!!!

結局、間に紙を敷き何とかセーフ!

花展では、よくあること。
想像もつかないことが起こるため、慣れていないと焦ってしまいます。

伊藤先生の生け込みの様子

モダンな高い花器に、ミニアンスリウムが生けられていきます。

生け終わると、田名網先生にチェックをしてもらいます。
先生のオッケイが出たら、花器口いっぱいに水を入れ、周りを綺麗にお掃除して終了!

これで、半分終わったも同然。
あとは二日間の朝の手直しを無事終えれば、心配事はなくなります。

5.社中の仲間は心強い味方

伊藤先生の作品 ミニアンスリウム 一種生け

伊藤恭子さん作「ミニアンスリウムの一種生け」です。
モダンな花器とミニアンスリウムが相まって、素敵ですね。

私は、初日の朝の手直しを手伝い、浜松に帰ります。
そのあとは、田名網社中のMちゃんと交代。
二日目の朝の手直しと撤花のお手伝いをしてくれます。

田名網社中では、社中から花展へ出瓶する方がいる時は、協力連携し合います。
このような仲間がいることは、とても心強く、嬉しく思います。