2022年「東京花展」へ初挑戦!貴重な経験となりました!

2022東京花展出瓶

はじめまして、
遠江の国のゴールドマザー花使い「アンス」です。

1月10日華道家元池坊浜松遠陽支部、小栗支部長からラインが入りましたー。

「東京花展に出てくれない?」

いつかは回ってくるとは思っていましたが、こんなに早く来るとは思っていませんでした。

今回は、初挑戦!東京花展で「生花正風体」に挑戦した体験談をお伝えします。

1.東京花展へ向けて

東京花展は、7大都市(札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、福岡)で行わわれる池坊本部展の1つです。
技術も知識も豊富な門弟が集い合い、作品を披露します。

今回の東京花展「聖徳太子千四百年大遠忌記念『和と美』」は日本橋三越で開催、コロナ渦の影響で約3年ぶりとなります。

春に引っ越しを控えていた私。
悩んだ末に、オッケイしてしまいました。

頼まれるとNOと言えないセイカク、、、
困ったものですー。

師匠の田名網先生に「東京花展」への参加を報告。
「いいわね、やってみたら~」
と言われ、余計に気が引き締まりました。

2.ひたすらお稽古の日々

今回の花展は「生花正風体」ということで、お稽古はひたすら「生花」をやりました。

花材は、ツツジを生ける予定。
油井先生から四海波(花器)をお借りして、ひたすら木物(木瓜、山茱萸、レンギョウ)のお稽古に励みました。

お稽古中、カッターで指を切って大騒ぎ!

なぜなら私にとって、指は仕事道具。
田名網先生を驚かせ、心配までさせてしまいました、、、。

花展が5月終わりに開催ということで、枝物の花材が手に入らない可能性があるという点、私の実力が足らない点を考慮し、花材を変更することになりました。

伊藤先生の生花正風体アンスリウム作品

ミニアンスリウムを生けることになりました。

花材は、京都からお取り寄せ。
シンプルだからこその難しさがあり、センスのなさに落ち込みました。

毎週のようにホームセンターのお花売り場、京都や東京、緑花木センターなどへミニアンスリウムを買い求め、お稽古しました。

やればやるほど難しくなり、不安が心をよぎっていました。

3.いざ本番~!

ついに本番を迎えました。
我が家にあるミニアンスリウムの葉と植木鉢を持って、いざ東京へー。

5月24日

小栗支部長と田名網先生、片岡先生が生け込みのお手伝いに来てくださいました。
13時頃からホテルの部屋で、田名網先生指導の下、作品を完成させました。
15時、日本橋三越へ生け込みに出発。

池坊専好次期家元の姿も見られました。
お手伝いしてくださった皆様のお蔭で、無事生け込みも終わりホッとしました。

5月25日

伊藤先生の生花正風体アンスリウム作品

オープニングセレモニーの後、専好次期家元の巡視が始まりました。
緊張の一瞬です。

生花の場合、葉の形や向きによって作品の出来が決まります。

「よくこれだけの葉を選ばれましたね」

お褒めの言葉をいただき、安心しました。

午後から、社中のMちゃんが応援に来てくれました。
ありがたいー。

4.挑戦を終えてー

せっかく東京へ来たので、築地、スカイツリー、浅草花やしきへ寄ってきました。

花展までの4ヶ月間、どっぷり生花ばかりをやってきて、とてもよい勉強となりました。
皆さん、ご協力ありがとうございます。