はじめまして、
遠江の国のゴールドマザー花使い「アンス」です。
1月10日華道家元池坊浜松遠陽支部、小栗支部長からラインが入りましたー。
「東京花展に出てくれない?」
いつかは回ってくるとは思っていましたが、こんなに早く来るとは思っていませんでした。
今回は、初挑戦!東京花展で「生花正風体」に挑戦した体験談をお伝えします。
目次 非表示
1.東京花展へ向けて
東京花展は、7大都市(札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、福岡)で行わわれる池坊本部展の1つです。
技術も知識も豊富な門弟が集い合い、作品を披露します。
今回の東京花展「聖徳太子千四百年大遠忌記念『和と美』」は日本橋三越で開催、コロナ渦の影響で約3年ぶりとなります。
春に引っ越しを控えていた私。
悩んだ末に、オッケイしてしまいました。
頼まれるとNOと言えないセイカク、、、
困ったものですー。
師匠の田名網先生に「東京花展」への参加を報告。
「いいわね、やってみたら~」
と言われ、余計に気が引き締まりました。
2.ひたすらお稽古の日々
今回の花展は「生花正風体」ということで、お稽古はひたすら「生花」をやりました。
花材は、ツツジを生ける予定。
油井先生から四海波(花器)をお借りして、ひたすら木物(木瓜、山茱萸、レンギョウ)のお稽古に励みました。
お稽古中、カッターで指を切って大騒ぎ!
なぜなら私にとって、指は仕事道具。
田名網先生を驚かせ、心配までさせてしまいました、、、。
花展が5月終わりに開催ということで、枝物の花材が手に入らない可能性があるという点、私の実力が足らない点を考慮し、花材を変更することになりました。
ミニアンスリウムを生けることになりました。
花材は、京都からお取り寄せ。
シンプルだからこその難しさがあり、センスのなさに落ち込みました。
毎週のようにホームセンターのお花売り場、京都や東京、緑花木センターなどへミニアンスリウムを買い求め、お稽古しました。
やればやるほど難しくなり、不安が心をよぎっていました。
3.いざ本番~!
ついに本番を迎えました。
我が家にあるミニアンスリウムの葉と植木鉢を持って、いざ東京へー。
小栗支部長と田名網先生、片岡先生が生け込みのお手伝いに来てくださいました。
13時頃からホテルの部屋で、田名網先生指導の下、作品を完成させました。
15時、日本橋三越へ生け込みに出発。
池坊専好次期家元の姿も見られました。
お手伝いしてくださった皆様のお蔭で、無事生け込みも終わりホッとしました。
オープニングセレモニーの後、専好次期家元の巡視が始まりました。
緊張の一瞬です。
生花の場合、葉の形や向きによって作品の出来が決まります。
「よくこれだけの葉を選ばれましたね」
お褒めの言葉をいただき、安心しました。
午後から、社中のMちゃんが応援に来てくれました。
ありがたいー。
4.挑戦を終えてー
せっかく東京へ来たので、築地、スカイツリー、浅草花やしきへ寄ってきました。
花展までの4ヶ月間、どっぷり生花ばかりをやってきて、とてもよい勉強となりました。
皆さん、ご協力ありがとうございます。