遠江の国のゴールドマザー花使い「あつみん」です。
先日、小國神社へ出掛けたら、満開の桜と沢山の花達が迎えてくれました。

桜のイベント開催もあってか、境内は沢山の方たちが参拝に来ていてとても賑わっていました。
お琴の生演奏も披露されていましたよ。
神様も春の宴にウキウキされていることでしょうね。
さて今回は、池坊 片岡いけばな教室の2026年4月のお稽古作品、変形花器を使用した自由花、立花新風体をご紹介します。
1.春のいけばな 自由花①

お雛様を連想されるような可愛らしい作品です。
ユーカリポポラスの丸みを帯びた葉は、全体の空間構成を軽やかにします。
柔らかな質感と清々しい香りが調和する、春らしい伸びやかな表現が魅力です。

ラナンキュラスの豊かな花弁を主役として据え、色彩と質感の華やぎを中心に集めます。
丸いフォルムがユーカリの葉と呼応し、調和の中に確かな存在感を生み出します。

ユーカリポポラスの軽やかな枝ぶりは自由花の余白を心地よく生かし、作品に呼吸を与える役割を果たします。
シャープな線のドナセラを丸めて形作ることで、ラナンキュラスや花器と調和させています。

物語の一場面のような作品です。
自由花では素材の個性を最大限に生かしながら、作者自身の感性や思想を空間構成に投影する点に特徴があります。
花材が語りかける自然の姿と、作者が表現したい世界観が一つの造形として結びつきます。
2.春のいけばな 自由花②

クッカバラの大きな葉を要所に添え、面の力で全体を支えつつ、造形に安定感と深みを加えます。
タンチョウリ―キのしなやかな長い茎は、空間に伸びやかなリズムを生み出します。

オルラヤの繊細で軽やかな線とタンチョウリーキの軽快で力強い動きは、自由花ならではの余白の美を際立たせます。

クッカバラを中央で交差させることで、力強い面の重なりが作品の核となり、安定感と存在感を生み出します。

交差点が視線を集める焦点となり、そこから広がる線や花材の動きがより際立ちます。
面の重なりが空間に奥行きをつくり、自由花ならではの構成美を強調する表現です。
3.春のいけばな 立花新風体

春の花材は芽吹きの力や柔らかな生命感を宿し、それらを「立つ」「流れる」「伸びる」といった立花の基本理念に沿って構成することで、自然の勢いと品格が同時に表れます。
新風体は古典立花の精神を受け継ぎながらも、現代的な空間感覚や軽やかさを取り入れられるため、春の素材が持つ瑞々しさをより自由に、のびやかに表現できる点が魅力です。

枝先の動きや若葉の透明感、花のふくらみが調和し、作品全体に春特有の光が差し込むような印象を生み出します。
伝統と創造が響き合い、季節の生命が立ち上がる瞬間を形にできることこそ、春の立花新風体の大きな魅力です。
花笑 HANAWARAI