遠江の国のグランドマザー花使い「あみ」です。
花展のお知らせです。

実りの秋を彩るいけばなの世界をご覧いただければ幸いです。
さて今回は、池坊 いけばな田名網の生徒さんたちが2025年9月のお稽古でいけた自由花、三種生などをご紹介します。
1.いけばな田名網 2025年9月お稽古作品

秋のいけばなは、四季の中でも特に深い味わいを持っています。

実りの季節ならではの豊かな花材、
赤や黄金に色づいた枝葉、
可憐に咲く秋草、
そして稔った実ものなどが、自然の移ろいをそのまま表現してくれます。

夏の勢いを秘めつつも、どこか落ち着いた色合いと質感が、空間に静けさと温かさを添えるのです。

花をいける時間は、自然と自分を向き合うひととき。
枝ぶりや花の表情を見つめながら、秋の空気や風景を自分なりに映すことで、日常に小さな季節の物語を生み出せます。

見る人にも「秋らしさ」を感じてもらえるのが、いけばなの醍醐味です。

華やかさよりも、しみじみとした趣を楽しめる秋だからこそ、いけばなは一層心に響きます。

暮らしの中に秋の一枝を取り入れてみれば、何気ない毎日がぐっと豊かに感じられるでしょう。
ぜひ秋のお花を愉しんでくださいね。