遠江の国の見習い花使い「はるさめ」です。
先日、遠鉄百貨店にて、第39回「浜松・遠州=花の祭典」中日いけばな芸術展が開催されました。
社中からも12名の方が出瓶し、さまざまな流派の花使い達とともに自慢の力作を披露されました。
今回は、中日いけばな芸術展の様子と花展の楽しみ方をご紹介します。
1.中日いけばな芸術展について
中日いけばな芸術展は、遠州地域の華道の発展や流派間の交流を目的に、昭和57年から開催されるようになった花展です。
今年(2022年6月)は、13流派388名の花使いが出瓶されました。
今回参加された流派は、下記の通りです。※順不同
- 池坊
- 小原流
- 草月流
- 日本生花司松月堂古流
- 龍生派
- 花芸安達流
- 華道瑩心流
- 松風花道会
- 華道松濤流
- 嵯峨御流
- 華千里
- 京古流
- 東山源氏千家古流千月会
この花展では、一度にさまざな流派のいけばなを楽しむことができます。
2.第39回「浜松・遠州=花の祭典」中日いけばな芸術展の様子
会場は、浜松の街中、遠鉄百貨店本館8階の催会場です。
会期中、展示される作品は下記のように入れ替わります。
- A席 前期展6/8-6/10、後期展6/11-6/13
- B・C・掛け花席 一次展6/8-6/9、二次展6/10-6/11、三次展6/12-6/13
今回は、三次展へ行ってきました。
日曜日ということもあって、会場はなかなかの混みようでした。
小学生ぐらいからご年配の方まで、ご家族や仲の良いお友達と鑑賞に来られている方が多いようです。
会場内は、場所によって通路の幅を広くとってありました。
少し混んでいても、すぐにゆったり見ることができます。
男性の方もたくさんいらっしゃいますね。
各流派の花使いたち代表が、思いを込めて創作した力作の作品がたくさん展示されていました。
春の花展は、可愛らしい鮮やかなお花がいっぱい。
美しい花々と花使いたちの創作アイデアが相まって、素敵な作品ばかりです。
いけばなをやられている方でしょうか。
さまざまな角度から作品を鑑賞し、熱心に勉強されている方も多く見受けられました。
さすが、A席の作品は大作!
多くの人が足をとめて見入っています。
この日は後期展に当たるため、ゴールドマザーのあつみんさんの作品が見られるはずなのですが、人だかりがなかなか解消せず、作品写真を撮るのは一苦労でした(笑)
3.一期一会のいけばなアートを気軽に楽しんで
感じるままに、季節の美しい花々と作り手の創作アイデアを楽しんでいただけるのが、いけばなの花展です。
いけばなは、主に生花を使って作品を作り上げます。
そのため絵画や彫刻のように、同じ作品を長期間展示することができません。
開催期間中、展示された作品でも花材の状態が悪いものは入れ替えをしていきますし、2-3日おきに新しい作品に切り替えて展示することが普通です。
だから花展で出会ういけばな作品は、一期一会。
会期中に何度も同じ花展に足を運んでも、新しい発見に出会え楽しむことができます。
いけばなのことは、なにも知らない。
流派のことは、分からない。
そんな方でも大丈夫!
難しいことは一切不要。
感じるまま、お花を愛でたり、花使いたちの独創的な発想に触れて楽しんでくださいね。
花展で使われる花器は、美しいものや個性的なものがたくさんあります。
陶磁器が好きな方には、そちらも併せて楽しんでいただくことができると思います。
誰でも気軽に楽しんでいただけるいけばなの花展。
おひとりさまでじっくり作品を鑑賞するのもいいし、お友達やご家族を誘って楽しむのも大歓迎。
デートにも最適ですよ~!