遠江の国の見習い花使い「はるさめ」です。
いけばなをやってみようかな~と思う方が最初につまづきがちなのは、
「いけばなの流派は、どう選べばいいの?」
ということ。
他にも、どんな教室や先生を選んだらよいのか、いろいろと迷いますよね~。
そこで今回は、遠江の国のマザー花使い達(いけばな講師)に訊いた「あなたにピッタリないけばな教室の選び方」をご紹介します。
1.いけばな流派の選び方
公益財団法人日本いけばな芸術協会によると、いけばな流派は加入流派だけで268流派(令和2年12月31日現在)、未加入流派を加えると300以上はあるといわれています。
そのうち特に会員数が多いのは日本いけばな三大流派、
「池坊(いけのぼう)」
「草月流(そうげつりゅう)」
「小原流(おはらりゅう)」
です。
こちらの三大流派を含め、さまざまな流派の家元がHPサイトで成り立ちや理念などを詳しく紹介しています。
HPサイトを見ても流派の違いがよく分からないーというときは、どうすればよいですか?
そういうときは、花展に行ってみて!
一度にたくさんの流派が見られるから、違いが分かりやすいわよ。
なるほど~!
確かに花展は様々な流派の作品を見ることができますね。
いけばなの花展は、全国各地で開催されています。
流派ごとの花展もありますが、少し大きな花展ですと様々な流派の作品を一堂に見ることができますので、流派選びの際はおススメです。
ちなみに私たち遠江の国の花使いの流派は「池坊」です。
「池坊」は他の流派に比べると地味に見えるから、花展では立花をいけることが多いわね。
立花は見ごたえがありますものね~!
いつかは立花をいけたいーという理由で、いけばなを始められる方もいらっしゃいます。
三大流派のひとつ「小原流」は、ボリュームのある作品が多く、花材も大振りでダイナミックな作品を花展でよく見かけます。
「草月流」は、独創的で個性的な作品が多い印象があります。
他の流派との違いは比較的分かりやすいと思います。
花展へ足を運べないときは、家元HPサイトやいけばな教室HPサイトで、作品写真を見てくださいね。
あなたの感性にピンとくる作品の流派を確認してみると、流派選びのヒントになりますよ。
2.いけばな教室の選び方
流派が決まったら、次は「教室選び」です。
いけばなは「短期間で習得」というより、「コツコツ長く続けて習得」していく習い事です。
ですから通いやすさが大事!
いけばなの先生方の中には、生徒さん達が長くお稽古を続けていけるよう尽力されている方が多くいらっしゃいます。
- お休み分のお稽古を、振替レッスンしてくれる
- お稽古の曜日が自分の都合とあわないときは、別の曜日にお稽古してくれる
- 子連れでのレッスンができる 等々
詳細をHPサイトに記載していないお教室もありますので、気になる教室には問い合わせてみることをお勧めします。
忙しい方こそ、融通がきく教室を選択してくださいね。
ご自宅の近くや会社帰りに寄れるところなど、頑張りすぎずに通える教室を選んでいただくのがよいでしょう。
3.先生について
最後は、師匠となる「先生」選びです。
いけばなの先生には様々な年代の方がいらっしゃいます。
若くても沢山の経験を積まれ知識豊富な方や、男性講師の方も活躍しています。
昔はね「千年の稽古より、万年の師を選べ」って言われるぐらい、師匠選びは大事って言われてたのよ。
良い師匠に習うことは、千年稽古する以上の価値があるということですね。
いけばなは、花材の取り扱い方を先生の手さばきを見て覚えていきます。
取り扱う花材は毎回違うものになりますので、いけばなを初めてやられる方は、できるだけ質問しやすい先生を選ぶと良いですよ。
いけばな経験者の方は、HPサイトや花展等で先生の作品を見て、気に入った作品を創作している講師を選ぶことをお勧めします。
自分にあう先生か、知る方法はありますか?
まずは体験レッスンに行ってみてね!
気に入る先生が見つかるまで、いろんな先生の教室に行ってみるといいわよ。
多くのいけばな教室では、お稽古体験できる機会を設けています。
花材の取り扱い方や知識を教えてくださるときの言葉遣い、教室の雰囲気などは、先生によって様々です。
自分がしっくりくる先生を探してくださいね。
4.迷うならやってみよう
お花が好きで、長く楽しめる趣味を探している方には「いけばな」はぴったりです。
年齢問わず、どなたでも気軽に始めていただけます。
新しい出会い、新しい発見など、楽しい事もたくさんありますよ。
やらずに後悔するなら、やってから後悔した方が何かしら得るものがあると思うわ。
私たち花使いは、お花を愛でる仲間が増えること、そして「いけばな」でつながったご縁でいつかどこかであなたに会えることを楽しみにしています。
いけばなライフ、面白いですよ~!